2007年06月23日

アイソトープ(放射性ヨード)内用療法のいいとこ、悪いとこ

治療方針を決めるときに、先生がいろいろ説明してくれたので、その話は改めて、と書いて、すっかり忘れてました(笑)

アイソトープ治療というのも、メジャーな治療の1つです。radio isotope = 放射性同位元素を使います。
この治療は、簡単にいうと、弱い放射性物質を含むヨードのカプセルを飲んで、そのヨードが甲状腺に集まって、甲状腺を破壊し、ホルモンが出なくする、ということです。
余談ですが、日本ではRIと略しますが、欧米ではRNと略していることが多くて、論文でわかんなくなります…。RNってラドン???

アメリカでは、80〜90%の場合、アイソトープ治療が行われるそうです。腫瘍があって手術が必要とされる場合も含めると、80%ってすごい率。でも、ヨーロッパや日本では、投薬の方が多いです。というのは、それだけ評価がわかれていて、長短あるってことですね。

メリットは、何と言っても、手っ取り早いこと。当日は3〜4時間くらいで終わります。だから費用の負担も軽いこと。早く結果を出したいときは、いいんです。 1998年6月に厚生省からの通達で、放射性ヨード治療(アイソトープ治療)が500MBq(13.3mCi)までなら、外来で治療しても良いことになったので、ますます負担が軽くなりました。
デメリットは、まず使った放射能が汗やらなにやらで排泄されていくので、1週間は、人との接点を避けること。授乳もちょっとお休み。夫婦も別室。半年くらいは妊娠も避けます。でも、一定期間をすぎると、値が安定するので、妊娠中や授乳中の赤ちゃんがTSHホルモンの影響を受けるというリスクが減ります
あとは、甲状腺の機能を押さえるのではなくて、組織を破壊するので、10年後に約50%の人が甲状腺機能低下症になります。ウツっぽくなったり、更年期障害のひどいようなだるい、やる気がでない、動きたくない、疲れる…という症状が出て、補助をするための甲状腺薬を飲みつづける必要が出ること。3ヶ月に1回くらいは、処方箋のための通院がつづくみたいです。
それから、意外と見逃されがちなデメリットは、効き方が不確実ということ。もちろん対応できる施設も限られます。

アイソトープを選ぶことが多いのは、手術をあんまりさせたくなくて、負担をかけたくない高齢者、頻脈・動悸を早く解決したい&身体の負担をかけたくない心臓・肝臓の悪い人1度手術をした人。薬の効果が出にくかったり、副作用の問題がある場合は、アイソトープと手術で、選択に悩むところです。
妊婦さんや授乳婦は、この選択をすることはまずありません。逆に、お子さんが小さくて、おうちをあけるのが難しい場合はアイソトープを選ぶ人も多いらしいです。それから、アイソトープ治療の直前には、お薬(抗甲状腺剤、ヨード、ベータブロッカーなど)を控えるので、どうしても控えるのが難しい人(あんまりないそうですが)はこの治療は選択しないようです。
アフリカに井戸を掘りに行く、というような場合(って先生が言ったけど、誰?)は、低下症対応の通院が難しいので、アイソトープではなくて、手術で甲状腺を残す量を工夫しながら治療することが多いみたいです。へ〜!
posted by プロパジール | Comment(0) | TrackBack(0) | バセドウの治療
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