血液検査でみたのは、何だったかな。
・甲状腺のホルモン2種類(FT4, FT3)
・甲状腺を出しなさいという脳下垂体からの指令ホルモン(TSH)
・その指令のフリをしたり、指令の受け口をふさいでしまう抗体(サイロイドテスト(TgAb)、マイクロゾームテスト(TPOAb)、
TSH受容体抗体(TSHレセプター抗体)=TRAbやTBII、TSH刺激抗体(TSAb))
・腎臓機能、肝臓機能、コレステロール値 etc.
・あとは、検尿
甲状腺ホルモンはいっぱい出ていました。FT4もFT3も、もちろん赤いマークがついてました。「がんばりましたねぇ」と先生。褒められても、困ります。
それから、普通、甲状腺ホルモンがたくさん出ているときには、もういいよ、ということで、分泌をうながす脳下垂体のホルモン(TSH)は減るはずなんですが、なぜかこれも高いまま。「もっといけ〜!!」状態です。
それから、
抗体。
サイログロブリン(Tg)というのは、甲状腺でだけ作られるタンパク質。これがペルオキシダーゼという酵素に刺激されて、甲状腺ホルモンの素になります。
サイログロブリンに対する抗体がサイロイドテストとTgAbで、甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO=マイクロゾーム抗原)に対する抗体がマイクロゾームテストとTPOAb。
バセドウでは、陽性になることがよくあるそうです。(TRAb陽性はバセドウ、TgAbやTPOAb陽性は橋本病という傾向もあるけれど、バセドウでも30%くらいは両方陽性らしいです)
知られていることかも知れませんが、甲状腺機能亢進症=バセドウ病ではなくて、バセドウ病は甲状腺機能亢進症の1つ。腫瘍や抗体など、いろんな理由で甲状腺がお盛んになってしまうのが甲状腺機能亢進症。で、そのなかで、 甲状腺を刺激する物質があるためにホルモンの合成が高まりすぎるものが、バセドウです。
……わたしの場合は、この抗体は、ぎりぎり正常値をはずしていたくらいでした。そして、最初の1回を最後に、この抗体はずっと反応していません。何年も。あれ?
その他、
一般的な血液検査の結果は、基本的にOK。腎臓も肝臓は、きれいでした。
骨の代謝が盛んになって、骨粗鬆症になりやすいそうですが、その影響が肝臓に出るんだそうです。だから、肝臓機能(ALP=アルカリホスファターゼやALT=アラニンアミノトランスフェラーゼ)が高くなるそうですが、これは大丈夫でした。
甲状腺機能亢進症であがりがちな血糖、カルシウム(溶けた骨?)も特に問題なし。
コレステロールはとっても低かったです。お肌によくないわぁ!と訴えましたが、バセドウが治まればきっと落ち着くし、コレステロールは高いより低い方がずっといい、と内分泌(糖尿病なんかの診察もこの科ですよね)の先生にきっぱりと言われてしまいました。
もう一個、赤いマークがついていたのは、栄養状態(笑) お腹をすかせていったからかな。